軽いは正義!?シマノ 20ヴァンフォード C3000HG【レビュー・インプレ】
タックルはバランスが大事というけど軽いは正義だろ~と思っているヨッシーです。
今回はお気に入りのシマノ 20ヴァンフォードについて特徴と魅力、旧モデルとなる16ストラディックCi4+のスペックを比較しながらレビューしたいと思います。
16ストラディックCi4+の後継機種
ヴァンフォード(VANFORD)とは16ストラディックCi4+の後継機種として2020年9月から発売されたシマノ中級機クラスのスピニングリールです。
シマノのスピニングリールには、ステラを頂点とした高剛性&高耐久性のコアソリッドシリーズと、ヴァンキッシュを頂点とした軽さと応答性能を重視したMGLシリーズ(旧クイックレスポンスシリーズ)があります。
ヴァンフォードはMGL(マグナムライトローター)を採用したMGLシリーズでヴァンキッシュの弟分にあたります。
ヴァンフォードの特徴
ヴァンフォードは2020年モデルということもあり、上位機種の技術が惜しみなく投入されています。
私が注目する技術特性のポイントは以下のとおりです。
- マイクロモジュールギアⅡ
- サイレントドライブ
- MGLローター
- Xプロテクト
- ロングストロークスプール
- Ci4+
『マイクロモジュールギアⅡ』搭載により巻き心地滑らか
注目ポイント1点目は『マイクロモジュールギアⅡ』の搭載です。
上位機種であるステラやヴァンキッシュにも搭載される『マイクロモジュールギアⅡ』により、軽い滑らかな巻き心地を20ヴァンフォードでも味わえます。
実際の巻き心地はどうかというと、ボディからハンドルまで全てが軽いせいか巻き出しが物凄く軽く、そして滑らか。
ハイギアということで巻きの重さがあるのかと想像していましたがそんなことは無く、むしろホントにハイギア?と疑いたくなるくらい巻き出しが軽いです。
『サイレントドライブ』によりガタツキ皆無
サイレントドライブは部品間の僅かなガタや隙間、揺れをなくし、巻き上げ時の微かなカタカタ感やコツコツ感を排除。これにより滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻き心地となります。
店頭に並ぶ安いワゴンリールと比較するとわかりやすいですが、安いリールだとリールを振ると音もなり、巻き上げ時もガタツキ感を感じますが、ヴァンフォードの場合はそれが全くといっていいほど感じない。物凄く静かで滑らかに巻き上げることができます。
マグナムライトローター(MGL)はヴァンキッシュと同じ
ストラディックCi4+に引き続き、ヴァンフォードでもマグナムライトローター(MGL)を採用。
ただし、ストラディックCi4+からの大きな変更点として、19ヴァンキッシュと同じマグナムライトローター(MGL)が採用されています。
シマノのインストラクターである黒田さん曰く、19ヴァンキッシュとの違いは塗装のみとのこと。
ストラディックCi4+にもマグナムライトローターは搭載されていましたが、ヴァンフォードは上位機種である19ヴァンキッシュに搭載されている新設計のマグナムライトローターと同じものを採用することでステラと同等の剛性感を持ちつつ、軽量化、巻き出しの軽さを実現しています。
ローターの形状が左右非対称となっているため、巻き出し後は回転力を持続させようとする力(慣性の法則)が妨げられ、巻き続けるにはそれなりの力が必要となりますがその分、巻きの停止を瞬時に行うことができ、巻いている途中でもピタッ、ピタッと止めることができます。
Xプロテクト採用で防水性能アップ
もちろん、ヴァンフォードは防水性能もパワーアップ。
旧モデルのコアプロテクトからXプロテクトへ変更となり防水性能がアップしています。
ロングストロークスプールで飛距離アップ
ヴァンフォードはロングストロークスプールが搭載されています。
ロングストロークスプールとは、スプール糸巻き部の幅を長くすることで、キャスト後半のラインの減り量を抑えることができ、キャストフィーリングと飛距離が向上します。
#2500サイズで従来比約4%飛距離がUPします。
ルアーフィッシングではキャストの飛距離が釣果につながるのでとてもうれしい機能の一つです。
Ci4+で軽量化と剛性、耐久性アップ
ストラディックCi4+でも採用されていた素材Ci4+。
Ci4+は軽さと剛性、耐久性を備えた新カーボン素材で、ヴァンフォードでもボディとローター部に採用されています。
これにより、ストラディックCi4+よりさらに軽量化が図られています。
ヴァンフォードとストラディックCi4+の自重比較は以下の通りです。
自重(g) | 自重(g) | ||
---|---|---|---|
C2000S | 150 | C2000S | 160 |
C2000SHG | 150 | C2000HGS | 160 |
- | C2500S | 180 | |
C2500SHG | 160 | C2500HGS | 180 |
2500S | 175 | 2500S | 185 |
2500SHG | 175 | 2500HGS | 185 |
- | 2500HGSDH | 190 | |
C3000 | 180 | C3000 | 190 |
C3000SDH | 180 | - | |
C3000HG | 180 | C3000HG | 190 |
C3000XG | 180 | - | |
- | C3000HGM | 195 | |
- | 3000XGM | 205 | |
3000MHG | 200 | - | |
4000 | 215 | - | |
4000MHG | 220 | - | |
4000XG | 215 | - | |
- | 4000XGM | 235 | |
C5000XG | 220 | - |
各番手で差はありますが大体10~20g程度軽くなっていて、持ってみるとさらに驚かされます。
19ストラディックだと多少ずっしりした感触があるのですが、ヴァンフォードはそれを感じない。
悪く言えばプラスチッキー。そんな印象です。
購入したのは ヴァンフォードC3000HG
私が購入したのはヴァンフォード C3000HG(ハイギヤ仕様)。
はじめての中級機ということもあり無難なC3000HGを選択。
スペックは以下の通りです(16ストラディックCi4+のスペックも比較として載せます)。
20ヴァンフォード | 16ストラディックCi4+ | |
---|---|---|
品番 | C3000HG | C3000HG |
ギア比 | 6.0 | 6.0 |
実用ドラグ力(kg) | 3.5 | 3.5 |
最大ドラグ力(kg) | 9.0 | 9.0 |
自重(g) | 180 | 190 |
スプール寸法 (径mm/ ストロークmm) | 47/17 | 46.5/14.5 |
ナイロン糸巻量 (lb-m) | 2.5-180、3-150、4-100 | 2.5-180、3-150、4-100 |
フロロ糸巻量 (lb-m) | 2.5-160、3-130、4-100 | 2.5-160、3-130、4-100 |
PE糸巻量 (号-m) | 1-400、1.5-270、2-200 | 1-400、1.5-270、2-200 |
最大巻上長 (cm/ハンドル 1回転) | 89 | 88 |
ハンドル長 (mm) | 55 | 55 |
ベアリング数BB /ローラー | 7/1 | 6/1 |
本体価格(円) | 31,000 | 31,000 |
16ストラディックCi4+と比較してもスペック上は大きな違いはありません。
ベアリングが1個増えているかな~という感じです。
ヴァンフォードのお気に入りポイント
ヴァンフォードの一番のお気に入りポイントはズバリ『デザイン』と『軽さ』。
黒を基調とし、赤のラインがアクセントになっていてとてもカッコいい!
合わせるロッドはこちら。
もちろん、ゾディアス。
このヴァンフォードというリールは、ゾディアスに合わせるために発売されたのでは?と思うぐらいベストマッチです。
カーボンモノコックグリップを搭載したゾディアスとヴァンフォードの超感度。
「感度×感度」の世界。心躍るって!
あとはその軽さ。
長時間の釣りでは軽ければ軽いほど疲れにくいのでとても助かります。
まとめ
ヴァンフォードはとてもおすすめのリールです。
予算的にヴァンキッシュは買えないけどヴァンフォードなら買えるって方には特におすすめです。
次は、今話題の21アルテグラと比較してみたいと思います。